Adobe Captivate vs. Articulate Storyline 3 vs. iSpring Suite:教育コンテンツ作成ソフトを比較

この記事では、コンテンツ作成ツール選びにお困りの方向けに一番人気のeラーニング作成ツール3種の欠かせない機能をレビューします:Adobe Captivate vs. Articulate Storyline 3 vs. iSpring Suite

すぐに大量のeラーニングコンテンツを制作し、eラーニングを起動する必要がある時に使えるソリューションもあれば、製作で複雑で詳細な基本を提供するソリューションもあります。

eラーニングコンテンツ作成ソフトで人気のAdobe Captivate、Articulate Storyline 3、iSpring Suiteの中から選択するのに混乱しないように、独特な機能という点でこのツールを比較しました。

比較表

比較表:iSpring Suite、Articuate Storyline 3、Adobe Captivate
iSpring Suite Adobe Captivate Articulate Storyline 3
ソリューションタイプ さまざまな研修タスク向けの堅固ながらも使いやすい作成ツール インタラクティブコース作成向けの高度なスタンドアローンツール 複雑なインタラクティブコース作成向けのパワフルなeラーニング作成ツール
対象者 ・ 短い時間内にコースを作成する必要のある人

・ 自分でコースを開発する人

・ 既製のPowerPointプレゼンテーション、Word、PDF文書をeコースに変える必要がある人

・外注者としてコースを開発する人

・ 大きな人材開発部門で勤めている人

・ できればプログラミングの基本を理解している人

・高度な開発者

・ ソフトウェアの使い方を教える必要がある人

・ 外注者としてコースを開発する人

・できればプログラミングの基本を理解している人

使いやすさ
PPTのインポート
PDFとWordファイルをコースに変換
ビルトインのオーディオ・ビデオエディター
質問テンプレート数 14段階、調査質問 11段階、9つの調査質問 7段階、8つの調査質問
インタラクションテンプレート数 14 20 19
ロールプレイ
ソフトウェアシミュレーション
VRプロジェクト
インタラクティブデジタルブック
価格 作成者1人あたり、¥103 990(税別)/1年 ライセンスごとに1399ドル 作成者1人あたり、¥4 510/1か月(税別)
技術サポート 電話、メール、オンラインチャット メールとオンラインチャット 電話、メール、オンラインチャット

Adobe Captivate vs. Articulate Storyline 3 vs. iSpring Suite

それでは、各作成ツールの機能、長所・短所、価格設定を深く掘り下げて行きましょう。この詳細レビューが皆さんのeラーニング開発と研修の必要性に最適に合うツールの決断に役立つことを願っています。

  1. iSpring Suite
  2. Articulate Storyline 3
  3. Adobe Captivate 2019

1. iSpring Suite

ベンダーの公約:「あっという間に作成できるダイナミック、引きつける、応答型のeラーニングコンテンツ。開始に研修は不要です!

iSpring Suiteはすばやいコース作成のためにすべてが揃ったeラーニングソリューションです。Microsoft PowerPointアドインとして機能し、コース開発プロセスを早く簡単にします。プログラムインストール後には、PowerPointリボンに新しいタブが表示されます。

ツールキットには、評価のためのクイズメーカー、動画講座とスクリーンキャスト管理のためのビデオ・オーディオエディター、ロールプレイ作成向けツールなどのオンライン研修タスクのさまざまなタイプ向けの特殊モジュールがあります。インタラクションを備えたもっとビジュアル的な学習コンテンツを作成できます。グロッサリー、カタログ、タイムライン、注釈付きの説明図、よくある質問のリストを作成するためにすぐに使えるインタラクションテンプレートが全部揃っています。

これらすべての機能のおかげで、手動で複雑なインタラクティブ要素を構成する必要がありません。そのため、コンテンツ開発に集中することができます。すべての土台はすでに準備されています。

iSpring Suiteは会社の管理規定、マニュアル、教材をオンラインに移行する最も簡単で早い方法です。すでにPowerPointコンテンツをお持ちであれば、数クリックでそのプレゼンテーションをeコースに変えることができます。リアルなページフリップエフェクトを使って、WordやPDF文書をインタラクティブな電子書籍にすばやく変換することも可能です。

このプログラムは、モバイルデバイス向けのコース自動適用を提供します。デスクトップコンピュータ、スマホ、タブレット向けに別々のコースバージョンを作成せずに済みます。完了したら、コンテンツは実質的にすべてのデバイスでスムーズに機能します。

こちらで、iSpring Suiteを使って作成したオンラインコースの例を見ることができます:

使いやすさ

大抵のeラーニングの専門家は、PowerPointとのシームレスな統合においてiSpring Suiteを高く評価していて、他のツールよりもかなり使いやすいと思っています。プレゼンテーションを作成したことがあるなら、すぐにツールの全機能を使い始めて、技術に長けた専門家に連絡したり、研修クラスを受けなくてもコンテンツを作成できるでしょう。ですが、使いやすいのに、iSpringソフトウェアがあると状況的に必要であればユーザーは複雑なシナリオを作成できます。

価格設定

作成者1人あたり、¥103 990(税別)/1年

無料試行版の有無

14日間試行版を利用して、無料でiSpringオーサリングツールの全機能を楽しめます。

長所

  • PPTと完璧に統合
  • シンプルなインターフェース
  • 学習曲線がない
  • ロールプレイ作成用ツール
  • インタラクティブなデジタルブック作成用ツール
  • mラーニングに適している
  • すばらしい技術サポート

短所

  • PowerPointがないと使えない
  • Mac OSに対応していない

2.Articulate Storyline 3

ベンダーの公約:「すべてのデバイス向けに応答型のインタラクティブなコースを作成。」

Articulate Storyline 3は、eラーニングパッケージソフトウェアのArticulate 360に含まれる高度なスタンドアローンツールです。インターフェースはPowerPointに似ていますが、フル機能で真似ているわけではありません。一方で、PPTロジックに制限されず、カスタムeラーニングコンテンツ作成する機会がもっとあります。その反面で、 Articulate Storyline 3ではPowerPointに半自動的に追加するすべてのものを手動で作成しなければならないので、コース構築により時間がかかります。

例えば、Articulate Storyline 3にはロールプレイ作成のすべての機能が備わっていますが、特化した会話シミュレーターはありません。ですが、これを実行するためには、オブジェクトのレイヤーと過程に取り組むのに深く探り、学んでから微調整、設定、テストをするのに多くの時間を費やす必要があります。

iSpring Suite同様、Articulate Storyline 3にはさまざまなオブジェクトをスライドに追加するためのツールが全セット揃っており、モバイル学習の規格であるHTML5に対応しています。適応性のあるプレーヤーのおかげで、このツールで作成したコースはどのデバイスでもうまく再生できます。

使いやすさ

Articulate Storyline 3は堅固なツールで、膨大なコンテンツ作成機能がありますが、問題点はすべてを調べるのにかなり時間を要することです。そのため、研修につぎ込む時間の準備ができていないなら、作成効率は限定されることがあります。

このツールキットは、初心者からエキスパートまでの揃ったすべてのレベルのeラーニング開発者がいて、コースの複雑性の全レベルが必要とされる大きな学習開発チームにすばらしいものです。

料金設定

永久ライセンスの価格は1,399ドルです。

無料試行版の有無

30日間無料でArticulate Storyline 3を試せます。

長所

  • カスタマイズ機能が多い
  • 堅固なアニメーションオプション
  • mラーニングに適している
  • 技術サポートコミュニティ
  • すばらしいゲームのようなインタラクション

短所

  • 始めるのに研修が必要
  • Mac OSに対応していない

3.Adobe Captivate 2019

ベンダーの公約:「すべての類の完全に対応するeラーニングコンテンツで新しい学習状況を得る。」

Adobe Captivateは、単一のスタンドアローンオーサリングソリューションで、シンプルな研修タスクの解決(プレゼンテーションやテストの作成)と複雑なインタラクティブコースの開発の両方に向いています。バーチャルリアリティ(VR)プロジェクトの作成や、ウェブカムとオンスクリーンコンテンツを同時に記録することで、インタラクティブな動画とスタジオクオリティの動画を作成する堅固な機能を備えています。

Adobe Captivateにはロールプレイ構築の特殊ツールはありませんが、モジュールが付いていて、エフェクト、トリガー、スライド設定の力を借りてソフトウェアシミュレーションを生成できます。スキルと学ぶ時間が確実に必要です。幅広い相互作用力はこのツールキットのもうひとつの堅固な機能です。ドラッグアンドドロップクイズ、パズル、ゲーム、その他のインタラクションでeラーニングを楽しくできます。

Adobe Captivateライセンスの保有者は画像、人のカットアウト、テーマ、シナリオ、VR環境、インタラクション、eラーニングコンテンツ作成のためにAdobe Stockやそのコンテンツライブラリでその他のアセットを見つけることができます。

このツールキットの主な焦点のひとつは、すべての種類のデバイスや画面サイズに適した出力コンテンツをカスタマイズできる機能を使ったモバイルコース作成です。その事実を考えると、より良いモバイルユーザー体験を作り出す目的の独特な機能がいくつかあります。例えば、ツールはジオロケーションに対応し、モバイルコースで使用できる特別な変数があります。例を上げると、地理学コースでは、学習者に自分が住んでいる街の記号を表示できます。

使いやすさ

Adobe Captivateはパワフルなツールで、将来に備えた新しい技術を用いています。進行型の学習経験を届ける複数のすばらしい機能を備えていますが、極端な学習曲線が付いています。複数のチュートリアル動画がありますが、すべての機能を活用するためには、必ず研修クラスを受ける必要があります。

Captivateは、初心者や中間レベルのスペシャリストではなく、高度なeラーニングの専門家向けです。会社で複雑なコースの作成が必要で、研修に多くの時間をかける準備ができている場合に限り、購入する価値があります。

価格設定

Adobe Captivateはサブスクリプションを利用できます。作成者1人あたり、¥4 510/1か月(税別)でサブスクリプションを購入できます(1年契約と月間の支払いが必要です。早く停止した場合には、キャンセル料がかかります)。

無料試行版の有無

Adobe Captivateの30日間無料試行版をダウンロード、インストールできます。

長所

  • VRプロジェクト作成機能
  • インタラクティブな動画製作ツール
  • ビルトインのソフトウェアシミュレーター
  • 広範なmラーニング機能
  • Mac OSに対応

短所

  • 極端な学習曲線
  • ビルトインの会話シミュレーションがない

Adobe Captivate vs. Articulate Storyline 3 vs. iSpring Suite:どれが最適?

どのeラーニング作成ツールにも長所と短所があります。より重要なことは、レビューしたソフトウェアはそれぞれがさまざまな目標とさまざまな対象ユーザーを目指しています。だからこそその中で最適なものはどれかという正解はありません。今でも私たちは、それぞれのコンテンツ開発ツールが最適であると言えます。

iSpring Suiteは期限があり、自分でコースを開発する人、既存のPowerPointプレゼンテーション、Word、PDF文書をeコースに変える必要がある人に最適なソリューションです。

Articulate Storyline 3は、外注者としてコースを開発する、会社に大きな研修部署がある、プログラミングの基本を理解しているeラーニングの専門家に最適なeラーニング作成ツールです。

Adobe Captivateは、ソフトウェアの使い方を教える必要がある、外注者としてコースを開発する、プログラミングの基本を理解している高度な開発者に最適なeラーニング作成ツールキットです。

よくある質問

eラーニング作成ツールに関するよくある質問をまとめました。

適切なeラーニング作成ツールを選ぶ方法は?

コース作成ツールを比較・選択する際には、まずどのタイプのコンテンツを作成するのか、eラーニング作成知識と技術スキルがあるかどうかを考える必要があります。コース作成には頭が痛くて、クールなコンテンツを作成する代わりに余儀なく技術的な問題に取り組まなければならないなら、恐らく軽い学習曲線がある製品を選ぶ法が良いオプションです。

選択過程の間に、念頭に置くべきその他の考慮点を知るためには、適切なeラーニング作成ツールを選択する方法に関するこの総合ガイドをダウンロードしてください。

eラーニング作成ツールで欠かせない機能は?

重要な機能には、評価機能、グラフィックやアニメーション、音声および動画対応、分岐シナリオやナビゲーション、デザインのカスタマイズ、モバイル学習対応、さまざまな公開オプション(HTML5, SCORM 1.2, SCORM 2004, xAPIなど)、学習管理システム(LMS)とのコンテンツの互換性などがあります。ですが、これらはただの必須機能です。eラーニング作成ソリューションにはもっと多くのオプションがあります。例えば、ロールプレイの作成、ソフトウェアシミュレーションの構築、コラボレーションツール付きのものもあります。

最後に

この記事でお話したすべてのeラーニング作成ツールは、無料試行版を提供しているので、自分に最適なツールがどれなのかを掘り下げて発見することをお勧めします!技術に長けた専門家に相談するリソースに投資したり研修に時間を使わずにコンテンツを作成したい場合には、14日間の無料試行版で始めて、そのすべての機能を今すぐ調べましょう。

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